介護職の腰痛は「根性が足りない」からではない|移乗動作に潜む三重苦の正体│春日井市の接骨院

2026年09月19日

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夜勤明けの朝。着替えようと前かがみになった瞬間、腰に電気が走る。「またか」と思いながら、コルセットを巻き直して、次のシフトに向かう──。

腰が痛いことを職場で言い出せず、「自分の体の使い方が下手なだけかもしれない」と、心のどこかで自分を責めていませんか。

こんにちは。愛知県春日井市で骨盤矯正・腰のケアを行っている、BTG接骨院・整骨院 春日井院です。スタッフは全員が院長経験者で、幅広い症例と施術経験をもとにお身体を診させていただいています。

最初にはっきりお伝えします。介護のお仕事で腰を痛めるのは、あなたの気合いや根性が足りないからではありません。仕事の「構造」がそうさせています。今回は、その構造を数字と解剖学で種明かししていきます。

事実① あなただけではない、という公的データ

まず、この事実から知っていただきたいと思います。

📊 研究で分かっていること

休業4日以上の職業性疾病のうち、約6割が腰痛

厚生労働省がまとめている業務上疾病の統計では、休業4日以上の職業性疾病のうち、およそ6割を腰痛が占めています。さらに業種別に見ると、介護を含む保健衛生業の腰痛発生件数は近年大きく増えており、全業種の中でも上位を占め続けています。国が「職場における腰痛予防対策指針」をわざわざ定めているのは、それが個人の問題ではなく職業上の問題だからです。

出典:厚生労働省「職場における腰痛予防対策指針」および業務上疾病発生状況等調査

春日井市のBTG接骨院・整骨院春日井院のスタッフイラスト

📍 ここが大事

腰痛が労働災害として国レベルで対策が定められているという事実は、裏を返せば「個人の頑張りではどうにもならない構造がある」と国が認めているということです。まず、自分を責めるのをやめてください。

事実② 移乗動作は「腰にとって最悪の三重苦」が同時に起こる

介護のお仕事の中でも、特に腰への負担が大きいのが移乗(ベッドから車いすへ、など)です。この動作には、腰にとって避けたい要素が3つ同時に含まれています。

  1. 前かがみ:相手の体を支えるために、上半身を前に倒す
  2. 持ち上げ:自分の体重に加えて、相手の体重の一部を支える
  3. ひねり:ベッドから車いすへ、体の向きを変えながら移動する

この3つは、どれか1つでも腰に負担がかかります。それが同時に起こるのですから、腰にとっては最悪の組み合わせです。

春日井市のBTG接骨院・整骨院春日井院による、介護の移乗動作で前かがみ・持ち上げ・ひねりが同時に起こる三重苦の図解イラスト
移乗では前かがみ・持ち上げ・ひねりの3つが同時に起こります
📊 研究で分かっていること

座って前かがみになるだけで、腰の負担は立位の約1.85倍

腰の椎間板(背骨のクッション)にかかる圧力を実測した古典的な研究では、まっすぐ立った姿勢を100とすると、座った姿勢は約140、前かがみで座ると約185まで上がると報告されています。移乗ではここに「相手の体重」と「ひねり」が加わるため、負担はさらに大きくなります。

出典:Nachemson A. Spine. 1976.

事実③ 相手を10cm体から離すだけで、腰の負担は跳ね上がる

ここが、知っているかどうかで現場の負担が大きく変わるポイントです。物を持ち上げるとき、腰にかかる力は「重さ」だけでなく「体からの距離」で決まります。てこの原理です。

バケツを体にぴったりつけて持つのと、腕を伸ばして持つのとでは、重さは同じでも腰の感じ方がまるで違いますよね。腰の骨を支点としたとき、対象物が遠いほど「てこの腕」が長くなり、同じ重さでも腰にかかる力が何倍にもなります。

春日井市のBTG接骨院・整骨院春日井院のスタッフイラスト

📍 10cmの差

だから現場でよく言われる「相手に近づいて」は、精神論ではなく物理です。ベッド柵が邪魔で一歩踏み込めない、その10cmが腰への負担を大きく変えています。

春日井市のBTG接骨院・整骨院春日井院による、介護で相手を体から離すほどてこの原理で腰の負担が増えることの図解イラスト
同じ重さでも、体から離れるほど腰にかかる力は大きくなります

腰痛をつくる「2つのグループ」

介護職の方の腰を検査させていただくと、多くの場合、筋肉の役割分担が崩れています。本来支えるべき筋肉がサボり、その穴埋めを腰の筋肉が働きすぎることで埋めている──この不均衡が慢性化の正体です。

💪 硬く縮む組(働きすぎ)

  • 腰の後ろの筋肉(脊柱起立筋)
  • 腸腰筋(背骨と脚をつなぐ深部筋)
  • 太ももの裏(ハムストリングス)
  • 肩・首まわり

😴 弱ってサボる組

  • 腹横筋(お腹の天然コルセット)
  • 大臀筋(お尻の後ろ)
  • 中臀筋(お尻の横)
  • 多裂筋(背骨を1個ずつ支える)

特に重要なのが腹横筋です。お腹の一番深い層を、腰からお腹へぐるりと横向きに巻きつくように走る筋肉で、締まるとお腹の中の圧力が高まり、内側から背骨を支えます。まさに体に標準装備された天然のコルセットです。

この天然コルセットがうまく働かないと、外付けのコルセットに頼るしかなくなります。そして外付けに頼る期間が長いほど、天然コルセットは出番を失ってさらに働かなくなる──ここに、抜け出しにくい悪循環があります。

春日井市のBTG接骨院・整骨院春日井院による、腹横筋が体に元からあるコルセットとして腰を支える仕組みの図解イラスト
腹横筋はお腹の一番深い層を横向きに巻く「体に元からあるコルセット」です

セルフチェック|介護職の腰、こんなサインはありませんか

✅ セルフチェック

  • 朝起きて、靴下を履く動作で腰が固まっている
  • 移乗のとき、無意識に「よいしょ」と声が出る
  • くしゃみや咳をすると腰にひびく
  • コルセットを外すと不安で、ほぼ毎日着けている
  • 夜勤明けは特に腰が重く、日中に回復しきらない
  • 腰だけでなく、片側のお尻や太ももの外側も張る
  • 腰痛について、職場で言い出せずにいる

3つ以上当てはまる方は、腰の負担が「たまたま」ではなく「日常」になっている状態です。

休めない前提で、今日からできること

「仕事を休んでください」とは申し上げません。現場が回らないことは、私たちも分かっているつもりです。だからこそ、働きながらできる対策だけをお伝えします。

①移乗前の「3秒の準備」を習慣にする

動く前に、足を前後に開く・相手に一歩近づく・お腹を軽くへこませる。この3つを3秒で行うだけで、腰にかかる力の向きが変わります。特に「お腹を軽くへこませる」は天然コルセットのスイッチを入れる合図です。強く力むのではなく、2〜3割の力でじわっとで十分です。

②「ひねらない」を徹底する

腰をひねるのではなく、足を踏みかえて体ごと向きを変える。これだけで、三重苦のうち1つを外せます。忙しいときほど足が動かなくなり、腰だけがねじれます。「足で向きを変える」を口ぐせにしてみてください。

③休憩の30秒で腰を「反対方向」に動かす

前かがみが続いた日は、その反対の動きを少しだけ入れます。立ったまま両手を腰に当て、息を吐きながらゆっくり上体を後ろへ反らす×5回。痛みが出る手前で止めるのがコツです。ロッカーの前や休憩室で、30秒あればできます。

それでも痛みが戻ってしまう理由

セルフケアを続けても腰痛が戻ってしまう方には、共通点があります。骨盤の傾きや股関節の硬さといった「土台」が残ったままだという点です。土台が傾いていれば、正しい動作を意識しても、次の忙しい瞬間には元のクセに戻ってしまいます。

しかも、腰をかばう動作が長く続くと、痛みの出方が変わってきます。腰そのものより、お尻や太ももの外側が張る、片側だけ重くなる──こうなると、自分ではどこを何とかすればいいのか分からなくなります。

春日井市のBTG接骨院・整骨院春日井院のスタッフイラスト

📍 迷ったら、まず当院へ

「どこに相談すればいいか分からない」と考えて先延ばしになる方が多いのですが、まずは一度、当院でお身体を見せてください。カウンセリングと検査を行い、画像検査が必要と判断した場合は当院から紹介状をお書きします。順番に迷って対応が遅れるのが、いちばんもったいないと考えています。

BTG接骨院・整骨院 春日井院での進め方

1カウンセリング(約15分)

夜勤の有無、シフトの組み方、どの動作で痛むのかを具体的にうかがいます。「休めない」という前提を共有したうえで、通える頻度に合わせて計画を立てます。

2検査(約15分)

骨盤の傾き、股関節の可動域、腹横筋やお尻の筋肉の働き具合、腰をかばうクセを確認し、負担が集中している場所を特定します。

3施術(約20分)

働きすぎて硬くなった腰まわりをゆるめ、骨盤のバランスを整えます。ボキボキと音の出る矯正も、音の出ないソフト矯正も両方ご用意しています。夜勤明けでお疲れの日はソフトな内容に切り替えることもできます。

4現場で使えるセルフケアのご提案(約10分)

その方のシフトと担当業務に合わせて、休憩時間にできる範囲のケアをお伝えします。時間のかかるメニューは出しません。

🗣 移乗のたびに腰が痛む(春日井市在住・40代女性・介護職)

「特別養護老人ホームで働いていて、移乗のたびに腰に響く。コルセットが手放せない」とご来院されました。検査では骨盤の後傾と股関節の硬さ、腹横筋やお尻の筋肉が働きにくい状態が見られました。腰まわりをゆるめる施術と骨盤の調整を続けながら、移乗前の3秒の準備と、休憩中にできるお腹のスイッチ入れをお伝えしたところ、数週間で「夜勤明けの腰の重さが軽くなり、コルセットを外して過ごせる日が増えた」とお話しいただけました。

※経過には個人差があります。

よくある質問

介護の仕事をしている限り、腰痛は仕方ないのでしょうか?
仕方ないとは考えていません。腰痛の背景には、前かがみ・持ち上げ・ひねりという動作の構造に加えて、骨盤の傾きや筋肉の役割分担の崩れがあります。動作の工夫とお身体のケアの両方から、負担が集中しにくい状態をつくることは可能です。
コルセットは着け続けても大丈夫ですか?
痛みが強い時期のサポートとしては有効です。ただし長期間頼り続けると、お腹の深い層にある腹横筋が働く機会を失い、支える力がさらに落ちてしまいます。状態が落ち着いてきたら、天然のコルセットを働かせるケアに移していくのが理想です。
夜勤明けでも施術を受けられますか?
受けていただけます。お疲れの度合いに合わせて内容を調整し、ソフトな施術のみで進めることも可能です。当院は交通事故の方の受付を夜20時まで行っており、時間についてはご相談いただければ調整をご案内します。
腰が痛いとき、どこに相談すればいいですか?
まずは一度、当院でお身体を見せてください。カウンセリングと検査でお身体の状態を確認し、画像検査が必要と判断した場合は当院から紹介状をお書きします。判断に迷って対応が遅れるより、まずご相談いただく方が結果的に早く進みます。
脚のしびれもあるのですが、相談できますか?
ご相談ください。しびれや力の入りにくさを伴う場合は、より慎重に状態を確認する必要があります。当院の検査で必要と判断した場合は紹介状をお書きし、医療機関と連携しながらケアを進めます。

腰を気にせず、次のシフトに向かえる毎日へ

春日井市のBTG接骨院・整骨院春日井院のスタッフイラスト

朝、靴下をすっと履ける。移乗のときに身構えなくていい。夜勤明けでも、腰のことを考えずに眠れる──。あなたの腰は、あなたが支えている誰かのためにも大切です。

「自分の使い方が下手なだけかも」と我慢してきた方こそ、まず今のお身体の状態をお気軽にご相談ください。仕事を休まずに整える方法を、一緒に考えます。

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参考文献

  • 厚生労働省「職場における腰痛予防対策指針」(作業姿勢・重量物取扱いと腰痛予防に関する国の指針)
  • 厚生労働省「業務上疾病発生状況等調査」(休業4日以上の職業性疾病に占める腰痛の割合、業種別の発生状況)
  • Nachemson A. The lumbar spine: an orthopaedic challenge. Spine. 1976.
  • Hodges PW, Richardson CA. Inefficient muscular stabilization of the lumbar spine associated with low back pain. Spine. 1996.
  • Janda V. Muscles and motor control in low back pain. In: Physical Therapy of the Low Back. 1987.
受付時間月火水木金土日祝
9:30~12:30△〇〇〇〇~13:30×〇
15:00~19:30△〇〇〇〇××〇
※交通事故の方は夜20時まで受付しております。
※初診の最終受付時間は 午前は12:00まで、午後は19:30まで となります

【BTG整骨院 春日井院】
〒486-0807 愛知県春日井市大手町4-5-8
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交通事故治療から骨盤矯正(ボキボキ矯正・ソフト矯正)・肩こり・腰痛・姿勢改善・ケガの施術まで幅広く対応しています。

※祝日通常営業。△第二・第四月曜日は定休日です。 祝日は通常営業。
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