介護の動作別・腰の守り方|移乗・オムツ交換・入浴介助で今日から変えられること│春日井市の接骨院

2026年09月29日

春日井市のBTG接骨院・整骨院春日井院のブログ記事「介護の動作別・腰の守り方|移乗・オムツ交換・入浴介助で今日から変えられること」のアイキャッチ画像

ベッドサイドでオムツ交換をしている最中、腰が「そろそろ限界だぞ」と訴えてくる。でも手は止められない。終わったら次の入浴介助が待っている──。

腰にいい動作があるのは知っている。でも現場は時間との勝負で、丁寧にやっている余裕なんてない。そう思っていませんか。

こんにちは。愛知県春日井市で骨盤矯正・腰のケアを行っている、BTG接骨院・整骨院 春日井院です。スタッフは全員が院長経験者で、幅広い症例と施術経験をもとにお身体を診させていただいています。

この記事では、忙しい現場でも実際に使える「動作ごとの腰の守り方」だけをお伝えします。時間のかかる方法は出しません。すべて、動作のついでに、あるいは3秒でできることに絞りました。

すべての動作に共通する大原則は2つだけ

細かい技術に入る前に、これだけは押さえてください。この2つが分かっていれば、あとは応用です。

① 近づく

  • 対象物を体に近づける
  • 一歩踏み込んでから動く
  • ベッド柵は先に外す
  • 遠くから手を伸ばさない

② ひねらない

  • 足を踏みかえて体ごと回る
  • つま先を進行方向へ向ける
  • 腰から回さず、足から回る
  • 振り向きざまに持たない

なぜ「近づく」が効くのか。腰にかかる力は、重さだけでなく体からの距離で決まるからです。腰の骨を支点としたてこの構造上、対象物が遠いほど「てこの腕」が長くなり、同じ重さでも腰への負担が跳ね上がります。バケツを体につけて持つのと腕を伸ばして持つのとでは、まるで違いますよね。

春日井市のBTG接骨院・整骨院春日井院のスタッフイラスト

📍 省略しない1歩

忙しい日ほど「一歩踏み込む」が省略され、腰だけが伸びていきます。省略していい手順と、絶対に省略してはいけない手順を分けておくと、疲れている日でも体が守れます。

春日井市のBTG接骨院・整骨院春日井院による、介護動作で腰を守る2つの大原則である近づくとひねらないの図解イラスト
細かい技術より、まずこの2つを守ることが効きます

知っておきたい|国は「人力だけで抱え上げない」ことを求めている

📊 研究で分かっていること

介護作業では、原則として人力のみで抱え上げないこと

厚生労働省の「職場における腰痛予防対策指針」では、福祉・医療分野における介護・看護作業について、原則として人力のみによる人の抱上げは行わせず、リフトなどの福祉用具を積極的に使用することが示されています。用具を使うのは「手を抜くこと」ではなく、国が推奨する正式な方法です。

出典:厚生労働省「職場における腰痛予防対策指針」

スライディングシートやスライディングボード、リフトが職場にあるのに、「準備が面倒だから」と使われていないことがあります。しかし用具を使うのは、あなたの腰を守るための正当な手段です。使いにくい配置になっているなら、置き場所を変える提案をしてみる価値があります。

動作別|今日から変えられる守り方

①移乗(ベッド → 車いす)

最も腰への負担が大きい動作です。前かがみ・持ち上げ・ひねりの三重苦が同時に起こります。

  • ベッドの高さを必ず合わせる:自分の腰より低い位置での作業は前かがみを強制します。高さ調整の10秒を惜しまない
  • 車いすは「浅い角度」で寄せる:ベッドと車いすの角度が浅いほど、ひねる量が減ります
  • 持ち上げず「滑らせる・回す」:真上に持ち上げるのではなく、重心を前に移して回転させる
  • 足を前後に開いて踏み込む:足を揃えたまま行うと、腰だけで支えることになります

②オムツ交換・体位交換(ベッド上での前かがみ)

持ち上げはないのに腰に来る動作です。理由は、前かがみを「長時間キープ」するから。前かがみの姿勢は、それだけで腰への負担が大きい状態です。

  • ベッドを上げる:作業のたびに高さを変えるのが理想。せめて「一番低いまま」は避ける
  • 片膝をベッドにのせる:可能な場面では片膝をつくことで、腰の前かがみを減らせます
  • 反対側へ回り込む:遠い側に手を伸ばし続けるより、回り込んだ方が速く、腰も守れます
  • 息を止めない:力むと呼吸が止まり、腰を支える深部の筋肉が働きにくくなります
春日井市のBTG接骨院・整骨院春日井院による、介護でベッドの高さを合わせると前かがみが減り腰の負担が下がることの図解イラスト
高さを合わせる10秒が、前かがみの時間を大きく減らします

③入浴介助(前傾+滑る床+踏ん張り)

前かがみに加えて、足元が滑る不安から全身が緊張するのが特徴です。踏ん張り続けることで、腰だけでなくふくらはぎや足裏まで固まります。

  • 浴槽のふちに膝をつく:立ったまま前かがみを続けるより、支点を増やす方が腰は守れます
  • 滑らない履物を選ぶ:足元の不安が減るだけで、無駄な緊張が抜けます
  • 介助の合間に一度まっすぐ立つ:前かがみが連続する時間を、意識的に区切ります

④シーツ交換・ベッドメイク

軽い作業に見えて、遠くへ手を伸ばす動作が繰り返されます。てこの腕が最も長くなる場面です。

  • 回り込む回数を惜しまない:反対側へ歩く数歩が、腰を守ります
  • マットレスを持ち上げるときは膝を使う:腰から曲げず、しゃがんで持ち上げる

⑤食事介助(低い姿勢の保持)

同じ姿勢を長く保つ動作です。動かないことで血流が滞り、じわじわとこわばります。

  • 必ず椅子に座って行う:中腰のまま続けるのは、腰にとって最も避けたい姿勢のひとつ
  • 相手の高さに自分を合わせる:見下ろす姿勢は首と腰の両方に効いてきます

セルフチェック|現場での動作、いくつ当てはまりますか

✅ セルフチェック

  • ベッドの高さを調整せずに作業することが多い
  • 移乗のとき、足を揃えたまま体をひねっている
  • スライディングシートなどの用具が職場にあるが、ほとんど使っていない
  • オムツ交換で、遠い側にも回り込まず手を伸ばしている
  • 力を入れる瞬間、息を止めるクセがある
  • 食事介助を中腰のまま行うことがある
  • 忙しい日ほど、正しい姿勢が守れていないと自覚がある

3つ以上当てはまる方は、動作の工夫だけで負担をかなり減らせる余地があります。

覚えることは1つだけ|動く前の「3秒」

たくさんお伝えしましたが、忙しい現場で全部を意識するのは無理です。だから最後に、1つだけに絞ります。

1足を前後に開く(1秒)

足を揃えたままだと、支える面積が狭く腰だけで踏ん張ることになります。前後に開くだけで、体重を脚で受け止められるようになります。

2一歩、相手に近づく(1秒)

てこの腕を短くする、最も効果の大きい動作です。ベッド柵が邪魔なら先に外す。この10cmが腰への負担を大きく変えます。

3お腹を軽くへこませる(1秒)

お腹の一番深い層にある腹横筋が締まり、内側から背骨を支える「天然のコルセット」が働きます。力いっぱいではなく、2〜3割の力でじわっとで十分です。

この3秒は、慣れれば意識しなくてもできるようになります。1日に何十回も繰り返す動作だからこそ、3秒の積み重ねが大きな差になります。

春日井市のBTG接骨院・整骨院春日井院による、介護で動く前にやる3秒の準備である足を前後に開く一歩近づくお腹をへこませるの図解イラスト
この3つだけは、どんなに忙しい日でも省略しないでください

動作を変えても痛みが戻ってしまう理由

動作を工夫しても腰痛が戻ってしまう方には、共通点があります。骨盤の傾きや股関節の硬さという「土台」が残ったままだという点です。

たとえば股関節が硬いと、しゃがもうとしても十分に沈めず、結局は腰を曲げて代用します。「膝を使って持ち上げる」と分かっていてもできないのは、意識の問題ではなく、体がその形を取れないからです。土台が整って初めて、正しい動作が「無理なくできる動作」になります。

春日井市のBTG接骨院・整骨院春日井院のスタッフイラスト

📍 迷ったら、まず当院へ

「どこに相談すればいいか分からない」と考えて先延ばしになる方が多いのですが、まずは一度、当院でお身体を見せてください。カウンセリングと検査を行い、画像検査が必要と判断した場合は当院から紹介状をお書きします。判断に迷って対応が遅れるのが、いちばんもったいないと考えています。

BTG接骨院・整骨院 春日井院での進め方

1カウンセリング(約15分)

担当している業務、シフト、どの動作で痛むのかを具体的にうかがいます。「休めない」前提を共有したうえで、通える頻度に合わせて計画を立てます。

2検査(約15分)

骨盤の傾き、股関節の可動域、しゃがむ動作ができるか、体を支える筋肉が働いているかを確認し、正しい動作を妨げている原因を特定します。

3施術(約20分)

硬くなった股関節や腰まわりをゆるめ、骨盤のバランスを整えます。ボキボキと音の出る矯正も、音の出ないソフト矯正も両方ご用意していますので、苦手な方はお申し付けください。

4現場で使えるセルフケアのご提案(約10分)

担当業務に合わせて、休憩時間にできる範囲のケアをお伝えします。時間のかかるメニューは出しません。

🗣 動作は気をつけているのに腰痛が続く(春日井市在住・50代女性・介護職)

「研修でボディメカニクスは習ったが、その通りにやろうとしてもしゃがめず、結局腰で持ち上げてしまう」とご来院されました。検査では股関節の可動域が大きく制限されており、しゃがむと後ろに倒れてしまう状態でした。股関節・骨盤まわりをゆるめる施術と、しゃがむ動作の練習を続けたところ、数週間で膝を使った持ち上げができるようになり、「教わった動作が、やっと体でできるようになった」とお話しいただけました。

※経過には個人差があります。

よくある質問

正しい動作を習っても、その通りにできません。なぜですか?
股関節が硬いとしゃがみきれず、腰を曲げて代用してしまうことがあります。動作ができないのは意識の問題ではなく、体がその形を取れないためです。土台となる関節の柔軟性を整えると、教わった動作が無理なくできるようになります。
忙しくて、丁寧な動作をする時間がありません。
この記事でお伝えした「足を前後に開く・一歩近づく・お腹を軽くへこませる」の3つは、合計3秒で終わります。すべてを完璧にする必要はなく、この3つだけを省略しないことを目標にしてみてください。
福祉用具を使うのは、手を抜いているようで気が引けます。
厚生労働省の指針では、介護作業について原則として人力のみで抱え上げないこと、福祉用具を積極的に使用することが示されています。用具の使用は国が推奨する正式な方法であり、手抜きではありません。
コルセットを着けていれば、動作は気にしなくていいですか?
コルセットは補助にはなりますが、動作の負担そのものをなくすものではありません。また長期間頼り続けると、お腹の深い層にある筋肉が働く機会を失います。動作の工夫と体のケアを組み合わせるのが確実です。
痛みが強いときは、施術を受けられますか?
受けていただけます。痛みの強い時期は、患部に無理をさせないやさしい施術から始めます。強く揉むような施術は行いませんのでご安心ください。まずはお身体の状態を見せてください。

腰を守りながら、この仕事を続けていくために

春日井市のBTG接骨院・整骨院春日井院のスタッフイラスト

移乗のときに身構えなくていい。オムツ交換のあと、腰を伸ばさずに次へ行ける。夜勤明けでも、休みの日に出かけられる──。あなたの腰は、あなたが支えている誰かのためにも守る価値があります。

「動作は気をつけているのに痛い」という方こそ、まず今のお身体の状態をお気軽にご相談ください。仕事を休まずに整える方法を、一緒に考えます。

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参考文献

  • 厚生労働省「職場における腰痛予防対策指針」(介護・看護作業における抱上げと福祉用具の使用に関する国の指針)
  • 厚生労働省「業務上疾病発生状況等調査」(休業4日以上の職業性疾病に占める腰痛の割合、業種別の発生状況)
  • Nachemson A. The lumbar spine: an orthopaedic challenge. Spine. 1976.
  • Hodges PW, Richardson CA. Inefficient muscular stabilization of the lumbar spine associated with low back pain. Spine. 1996.
  • Adams MA, Dolan P, Hutton WC. Diurnal variations in the stresses on the lumbar spine. Spine. 1987.
受付時間月火水木金土日祝
9:30~12:30△〇〇〇〇~13:30×〇
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【BTG整骨院 春日井院】
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交通事故治療から骨盤矯正(ボキボキ矯正・ソフト矯正)・肩こり・腰痛・姿勢改善・ケガの施術まで幅広く対応しています。

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